「earthの部屋」
〜アマニア・グラキリス〜
大きな赤い葉がとてもよく目立ちます。
学名 : Ammannia gracilis
分布 : 熱帯アフリカ
葉長 : 6〜8cm

 大きな葉を持つ赤色系水草の代表種。水上葉は緑色の長楕円形の葉ですが、水中に導入すると、茎も葉も赤く色づき、葉もより細長くなります。茎も非常に太く頑丈で、後景のアクセントなどに使うといいでしょう。
 ちなみに、水草や海藻などの水中植物は、陸上植物と比べ赤い葉を持つ種類が多いのはお気づきでしょうか?これは水が赤い光のような波長の長い光を吸収しやすいという性質から来ています。太陽光は虹の7色のように様々な色の光を含んでいますが、水中では波長の長い赤い光は吸収され、水深に伴い急速に減衰します。そのため、水草や海藻に届く赤色の光は乏しく、光合成に使用するには効率がよくありません。そのため、水中で光合成を行う植物のいくつかは、赤い色を光合成に使うのをやめ(その分の労力を他の色での光合成に回し)、赤い光を吸収せず反射するように適応進化したと考えることができます。そのように考えると、陸上では緑、水中では赤と色を変える本種は、非常に高度な仕組みを持っていることがわかりますね。また、葉が細くなるのは、水流の影響を減らすためとも考えることができますね。

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